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頭部外傷(頭部の打撲)

頭部を打ってしまった場合

頭を打った

頭を強く打った時(頭部外傷)、脳の中にもダメージを受けてしまっていることがあります。出血やたんこぶ、骨折といった、目に見える外傷がなくても、脳にダメージを受けている可能性はあります。
深刻な場合は、通常1、2時間以内に症状が出ますが、出血がゆっくりと進んでいる場合は数時間の経過でもって症状が変化していく事も少なくありません。
その後も12時間〜24時間は、気を付けながら様子を見る必要があります。特に、高齢の方などは、2〜3日後に症状が出ることもあるため、頭を強く打った時は2〜3日安静に過ごすことが必要です。この間入浴や飲酒は出血がひどくなるのでしないでください。

頭部外傷後の症状に注意してください

頭部外傷後に以下のような症状がありましたら、すぐに当院へご連絡ください。

  • だるくて動けない
  • 目の焦点が合わない
  • 頭が重い
  • 眠気が強い
  • 経験したことのない頭痛がある
  • 吐き気がひどい
  • 手足がしびれている
  • 手足に力が入らない
  • けいれんしている
  • 物が二重に見える
  • なんだか様子がおかしい

など

頭部外傷後に起こり得る病気について

急性硬膜下血腫

硬膜とは、頭蓋骨の下でかつ脳の一番外側に位置している、脳を守るための硬い膜です。硬膜下血腫とは、何らかによって脳の血管から出血が起こった結果、硬膜の内側に血液が溜まってしまうことで、血腫ができてしまう病気です。血腫によって脳が押さえられてしまいます。
急性の硬膜下血腫は主に、頭を強く打つことが原因で発症します。血腫が大きくなると脳を圧迫して意識を失ったり、体が麻痺したりする恐れがあります。手術で血腫を取らないと声明に関わることもあります。

急性硬膜外血腫

急性硬膜外血腫とは、頭を強くぶつけた結果、中硬膜動脈(頭蓋骨と硬膜の間に位置する血管)が切れることで出血が起こり、硬膜の外側と頭蓋骨の間に血液が溜まる病気です。溜まった血液は血腫になります。
外傷直後は、何も異常が見られないこともありあっても一時的な意識消失程度のことがあります。しかし数時間経過すると急に激しい症状が起こります。その時は吐き気や頭痛などの症状(頭蓋内圧亢進症状)をはじめ、意識障害などが現れます。出血がひどい時は緊急手術を余儀なくされることもあります。

外傷性くも膜下出血

外傷性くも膜下出血とは、頭を強くぶつけるなどによって、くも膜(硬膜のさらに内側にある薄い膜)のすき間(くも膜下腔)に出血が広がり、血液が溜まる病気です。
頭痛や吐き気、けいれん、麻痺などの症状が起こりますが、症状を伴わない方もいます。脳動脈瘤が破れて起こるくも膜下出血と比べて、症状が軽いことが多いです。手術が必要になるケースはあまりありません。

脳浮腫

脳浮腫とは、脳の水分量が増えて浮腫んでしまう状態です。外傷や病気などによって脳の血管から血液の成分が漏れ出ると、脳に水分が溜まります。頭蓋骨の中は狭いので、脳が水分で膨らむと、脳に圧力がかかります。すると頭蓋内圧が高くなり、頭痛や吐き気、意識障害などの症状が出ます。
CTやMRIなどの検査で脳の状態を見て、必要に応じて回頭手術を行って脳の水分を減らす方法もあります。

脳挫傷

脳挫傷とは、交通事故などで頭をぶつけた結果、脳が頭蓋内にぶつかって損傷を受けてしまう状態です。脳が直接ダメージを受けると共に周辺の血管が切れてしまい、出血や浮腫みを起こします。数時間の経過で脳のダメージの範囲はさらに広がります。
それにより様々な脳機能低下やてんかん、更に悪化すると昏睡状態など意識状態にも影響錯乱が起こります。ダメージを受けた場所によっては、感情がうまく制御できなくなることもあります。治療ではまずCTやMRIで脳の状態を見て、さらに必要であれば脳波も必要となります。
出血や浮腫がひどい場合は手術が選択枝となることもあります。

脳震盪

外側から強い力が加わった結果、脳が頭蓋内で大きく揺さぶられることで起こる一過性の障害です。ちなみに脳震盪の「盪(とう)」は「揺れ動く」を意味する漢字です。
CTやMRIなどの画像検査を受けても、脳の器質的とされる異常は発見されません。頭痛やめまい、耳鳴り、意識障害の症状は出ますが、時間が経つと治まります。しかし、脳震盪が起きた後は、脳に刺激を与えないように静かに過ごすことが必要です。

慢性硬膜下血腫

頭を強く打った結果、硬膜下に出血が起こり、ゆっくりと血液が硬膜とくも膜の間に溜まり続けてしまう状態です。急激な出血ではなく、徐々に出血し続けることで様々な症状が現れます。高齢者やお酒をよく飲む方、血をサラサラにする薬を飲んでいる方などは、慢性硬膜下血腫のリスクが高い傾向にあります。また、水頭症の手術を受けた方、透析を受けている方も要注意です。
外傷をきっかけに発症するケースが多いのですが、頭部への直接的な外傷でなくても発症する場合もあります。

労災事故として当院へ受診される患者様へ

仕事中や通勤中に病気や怪我をした場合、労災保険を利用できます。労災保険を使うには、お勤め先の労災担当者に書類を揃えてもらう必要があります。

※当院は、公務員の労災には対応していません
※労災事故は、基本的に健康保険が適用されませんので、ご了承ください。

必要な物

当院で労災として診察を受けられる場合は、以下の書類をお持ちください。書類がないと、全額自己負担で費用を支払わないとなりません。

当院が1つ目の医療機関として受診された場合

怪我・病気が起こった時 必要な書類
業務中 様式第5号
通勤中 様式第16号の3

当院が2つ目以降として受診された医療機関だった場合

怪我・病気が起こった時 必要な書類
業務中 様式第8号
通勤中 様式第16号の4

交通事故で怪我をした場合

交通事故の怪我は、健康保険給付の適用外です。自動車保険(任意保険)や加害者の負担で、治療費を支払います。交通事故の怪我で来院される際は、受付でその旨をお知らせください。
また、来院する前には、ご自身の加入されている保険会社へ連絡する必要があります。保険会社から当院にも連絡をお願いします。

※連絡がないまま来院された場合は一度、自己負担で費用をお支払いいただきます。
※保険会社から連絡がありましたら、返金の手続きをします。

第三者行為で怪我をした場合

第三者行為とは、自転車の事故やケンカなどで怪我をした場合です。健康保険で治療できますが、来院する前には必ず、ご自身の加入先の保険組合へ、保険証が使えるかどうかの許可を得る手続きをしてください。
保険組合の許可がない場合、治療費はご自身で払わなければなりませんので、予めご注意ください。

頭部外傷があった時は当院へ

頭部外傷は、脳の表面だけでなく、脳の中がどうなっているのかをチェックする必要があります。そのため早く、専門の医師に診てもらうことが大切です。当院には、高画質の画像をスピーディーに撮影できるCT検査やMRI検査を導入しています。
当院で撮影していきますので詳しく見たい箇所も重点的にチェックできますので、お気軽にご相談ください。

MRI検査