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後頭部がズキンと脈打つ痛みはなぜ起こる?後頭神経痛について

後頭部に走る神経性の痛み「後頭神経痛」

後頭神経痛とは、首の付け根から後頭部、耳の後ろにかけて走る神経が刺激されることで生じる頭痛の一種です。
ズキン、ズキズキ、ピリッと電気が走るような痛みが特徴で、突然現れては短時間で治まることを繰り返す場合もあります。

片側だけに起こることが多く、頭を動かしたときや特定の姿勢をとったときに痛みが強くなることがあります。
一般的な頭痛(緊張型頭痛や片頭痛)とは性質が異なり、神経そのものの刺激が関与している点が特徴です。

後頭部がズキズキする主な理由

後頭部の痛みが生じる背景には後頭神経への物理的・機能的な負担があります。

首・肩まわりの筋肉の緊張

長時間同じ姿勢が続くと首や肩の筋肉が硬くなり、神経を圧迫しやすくなります。これが後頭神経を刺激し、痛みにつながることがあります。

姿勢の乱れやストレートネック

前かがみ姿勢やスマートフォン操作が続くことで、首の自然なカーブが失われると後頭部周辺の神経に負担がかかります。

神経の炎症や圧迫

筋肉のこわばりだけでなく、加齢変化や外傷などによって神経が刺激されるケースもあります。

働き方や生活環境の変化が関係する後頭神経痛

近年、後頭神経痛の相談が増えている理由の一つにテレワークや長時間のデスクワークがあります。

  • ノートパソコンを覗き込む姿勢
  • 画面を見続けることで首が前に突き出る姿勢
  • 休憩を取らず同じ姿勢が続く生活習慣

このような状態が続くと、首から後頭部の筋肉が慢性的に緊張し、神経が刺激されやすくなります。
「在宅勤務になってから後頭部が痛くなった」という方は生活環境の変化が関係している可能性があります。

後頭神経痛が疑われる症状の特徴

以下のような症状がある場合、後頭神経痛の可能性があります。

  • 後頭部や耳の後ろがズキズキ・ピリピリと痛む
  • 電気が走るような鋭い痛みが突然起こる
  • 片側だけに痛みが出ることが多い
  • 首を動かしたり、押したりすると痛みが強くなる
  • 痛みは数秒〜数分で治まるが、繰り返す

ただし、似た症状を示す別の疾患もあるため、自己判断は避けることが大切です。

後頭神経痛の診断

後頭神経痛の診断は、症状の経過や痛みの性質を詳しく確認することが重要です。

多くの場合、問診と触診を中心に行われます。

  • 痛みが出る部位
  • 痛みの起こり方や持続時間
  • 首や後頭部を押したときの反応

必要に応じて、他の疾患を除外するために画像検査(CTやMRI)が行われることもあります。

後頭神経痛の治療・改善方法

後頭神経痛の治療や改善は痛みの程度・原因・経過に応じて段階的に行われます。

多くの場合、いきなり強い治療を行うのではなく、まずは原因となっている筋緊張や生活習慣への対応が中心となります。

保存的治療(まず行われる基本的な対応)

症状が比較的軽い場合には以下のような保存的治療が検討されます。

  • 痛みを和らげる鎮痛薬
  • 神経の過敏な興奮を抑える薬
  • 首や肩の筋緊張を緩和する治療
  • 姿勢や生活習慣の見直し

後頭神経痛は首・肩の筋肉のこわばりが神経を刺激して起こるケースが多いため、痛みそのものだけでなく、原因となる負担を減らすことが重要です。

症状が強い・長引く場合の治療

痛みが強く日常生活に支障が出る場合や保存的治療で十分な改善が得られない場合には神経ブロック注射などが検討されることがあります。
これは、痛みの伝達を一時的に抑えることで症状の緩和を図る治療法で医師の判断のもとで行われます。

日常生活で意識したい改善ポイント

治療と並行して日常生活の中で以下の点を意識することが、再発予防や症状の軽減につながります。

  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • デスクワーク中は定期的に休憩を入れる
  • 画面の高さや椅子の位置を調整する
  • 首や肩に過度な負担をかけない

後頭神経痛のときは冷やす?温める?

後頭神神経痛のセルフケアとしてよく迷われるのが、「冷やすべきか、温めるべきか」という点です。

多くの場合は「温める」ほうが適しているとされています。
首や肩を温めることで血流が改善し、筋肉の緊張が和らぎ、神経への圧迫が軽減されやすくなります。入浴や蒸しタオルなどを利用する方法もあります。

一方で、痛みが出始めた直後で炎症が疑われる場合や触ると熱感が強い場合には一時的に冷やすことで痛みが和らぐこともあります。
ただし、長時間冷やし続けると血流が悪くなり、かえって症状が長引くこともあるため注意が必要です。

どちらが適しているかは痛みのタイミングや状態によって異なるため、自己判断が難しい場合は医師に相談すると安心です。

後頭神経痛のよくある質問

後頭神経痛に市販の頭痛薬は効きますか?

市販の鎮痛薬によって、一時的に痛みが軽減することはあります。特に、痛みが強いときに使用することで日常生活への支障を和らげられる場合もあります。
しかし、後頭神経痛は神経の刺激や圧迫が原因となることが多く、痛み止めだけでは根本的な改善につながらないケースも少なくありません。薬が手放せない状態が続く場合は、原因を見極めるためにも受診を検討しましょう。

後頭神経痛は自然に治ることがありますか?

後頭神経痛は、首や肩の筋緊張、姿勢の乱れなどが原因の場合、生活習慣の改善や十分な休養によって自然に軽快することがあります。特にデスクワークやスマートフォン操作による一時的な負担が原因であれば姿勢を見直すことで症状が和らぐケースも少なくありません。
ただし、痛みが長期間続く場合や頻繁に再発する場合は神経への刺激が慢性化している可能性もあります。そのようなときは自己判断せず医療機関での相談が大切です。

マッサージや整体を受けても大丈夫ですか?

首や肩の筋肉の緊張が原因の場合、軽いマッサージで症状が和らぐことがあります。ただし、強く押したり痛みを我慢して刺激を加えたりすると、かえって神経を刺激して痛みが悪化することもあります。
施術後に痛みが増す場合や違和感が残る場合は無理に続けず中止することが大切です。後頭部の痛みがある場合は事前に医師へ相談してから行うと安心です。

首や肩のストレッチは効果がありますか?

後頭神経痛の原因が筋肉の緊張である場合、首や肩周囲の軽いストレッチは有効とされます。血流が改善し、神経への圧迫が和らぐことで痛みの軽減につながることがあります。
ただし、痛みが強いとき、ストレッチによって痛みが増す場合は無理に行わないようにしましょう。ゆっくりとした動作で痛みの出ない範囲にとどめることが重要です。

後頭神経痛と片頭痛はどう違いますか?

後頭神経痛は、神経が刺激されることで生じる鋭い痛みが特徴で、電気が走るような感覚やズキンとした短時間の痛みが繰り返し起こることがあります。
一方、片頭痛は血管の拡張が関与し、ズキズキとした拍動性の痛みや吐き気、光・音への過敏さを伴うことが多い点が違いです。痛みの性質や誘因が異なるため診断には注意が必要です。

痛みが片側だけに出るのは後頭神経痛の特徴ですか?

後頭神経痛は片側の後頭部や耳の後ろに痛みが出ることが多いとされています。神経の走行に沿って症状が現れるため、左右どちらか一方に偏るケースも珍しくありません。
ただし、両側に痛みが出ることもあり、片側だから必ず後頭神経痛とは限りません。痛みの頻度や強さ、他の症状の有無を含めて判断することが重要です。

後頭神経痛は再発しやすいですか?

原因となる姿勢や生活習慣が改善されない場合、後頭神経痛は再発しやすい傾向があります。特に、長時間のデスクワークやスマートフォン使用が続くと、首や肩への負担が蓄積されやすくなります。
再発予防には、作業環境の見直しや定期的な休憩、首・肩のケアを継続することが大切です。

後頭神経痛のときは冷やしたほうがいいですか?温めたほうがいいですか?

多くの場合、後頭神経痛では首や肩を温めることで筋緊張が和らぎ、痛みが軽減しやすくなります。入浴や蒸しタオルなどを利用するのも一つの方法です。
ただし、痛みが出始めた直後で炎症が疑われる場合には、冷やすことで症状が和らぐこともあります。症状や経過によって適した対処が異なるため、迷う場合は医師に相談すると安心です。

後頭神経痛があるときに運動しても大丈夫ですか?

痛みが軽度で、首や後頭部を動かしても症状が悪化しない場合は無理のない範囲で体を動かすことが問題にならないケースもあります。
しかし、痛みが強いとき、運動によって症状が悪化する場合は安静を優先することが大切です。自己判断で無理をせず症状が落ち着いてから再開しましょう。

後頭神経痛はどの診療科を受診すればよいですか?

後頭神経痛が疑われる場合は内科、脳神経内科、脳神経外科などで相談することが一般的です。症状の経過や痛みの特徴を詳しく伝えることで、必要な検査や治療方針が検討されます。
特に、初めての強い後頭部痛、しびれ・麻痺などの症状を伴う場合は、早めの受診が安心につながります。